近年、さまざまな機械・機器は省スペース・コンパクトな設計が追求されています。
しかし、例えば、空圧配管などもコンパクトにすることによって、配管の接続部に使用されるガスケットも小さくすると、機械的強度は低くなってしまいます。
一方で、空気圧は同等または高圧がかかることとなり、接続部からガスケットのはみ出し、エアー漏れなどの問題が発生してしまいます。

こうした用途のゴム素材においては、コンパクトでも機械的強度の高いゴム配合が求められます。
コンパクトで、かつ機械的強度の高いゴム配合を実現させるポイントとしては、架橋密度を上げる配合を検討することとなります。ここでの注意点は、ゴム硬度を上げるとつぶししろが小さくなることで、シール性が低下してしまうため、ゴム硬度を一定に保ちながら架橋密度を上げる配合を検討しなければならないことが挙げられます。